昭和38年(1963)に誕生して以来、50年以上にわたって日本を代表する品種。
“今やその味の良さが伝説となった幻のコメ”ササシグレを父に持ち、
その食味を引き継いだお米界のサラブレッドでもあります。
程良い固さと上品でさっぱりとした食感、そして飽きの来ないおいしさは、
今でも多くの根強いファンを持っています。
あっさりとした食感が酢飯に合うことから、今でもお寿司屋さんなどの和食専門店では
「シャリと言ったらササニシキ」というところも。
全国の食通たちに認められた「ササニシキ」があなたの和の食卓を彩ります。
ササニシキの特長
さっぱり食感で
シャリには最高!口の中に入れるとほどけていくような食感で特に酢飯との相性が抜群で、お寿司屋さんなどでシャリに使われることが多く、魚の味を活かす上品な優しいお米です。
和食との相性が
ぴったりササニシキは、粘り気が少なく飽きが来ないのが特徴。また淡い味付けが多い和食との相性が良く、高級割烹などで使用されることもあります。
手間と真心がぎっしり
詰まっている「ササニシキ」は、平成5年の冷害によって作付面積が激減しました。手間のかかるお米なだけに、生産者の丁寧な作業と真心込めてつくったこだわりのお米です。
料理人の声
おいしい寿司は、シャリの美味さで決まる
「シャリに合う」と、多くの寿司店でササニシキが重宝されています。うちの店でも、昔から使う米は、ササニシキと決めています。粘りの強い米では、酢が入りにくいので、冷めて固くなった時の口当たりがよくないのです。その点、ササニシキは冷めてもふっくらしていて、握ったときにほどよい空気を含むのです。だから、口の中に入れるとスッとほどけていって、しかもあっさりしているからネタの味を邪魔しない。
おいしい寿司は、シャリで決まる。いいネタにはいいシャリが必要不可欠なんです。ササニシキのシャリが引き立てる、最高の寿司をぜひ味わってください。
料理研究家の声
和食に合うササニシキ
油っこいおかずと一緒なら、粘りの少ない淡白な味わいが口の中をクリアにしてくれます。また、噛めば噛むほど口の中に甘味が広がるので、塩むすびなどのシンプルなメニューにも合います。
いろいろなおかずと一緒に、ササニシキのおいしさを味わってみてはいかがでしょうか?
ササニシキの系譜
根強い人気を持つ、みやぎのお米
ハツニシキを母に、ササシグレを父に持つササニシキは、1963年に育成されました。1989年には20万haを超えるまでに普及しましたが、育成に手間がかかることから、現在は強い信念を持つ生産者のもとで、丁寧に育てられています。炊き上がりの香りとさっぱりした食味に根強い人気を誇ります。
命名秘話
父と母の名を受け継ぐ正統派
お父さんのササシグレの「ササ」とお母さんのハツニシキの「ニシキ」を組み合わせて命名。ちなみに、ササシグレは、宮城の民謡「さんさしぐれ」から命名されたといわれ、「ササニシキ」も宮城生まれならではの名前を受け継いでいることになります。